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更新日:2012年05月19日
投稿者:Artistyle

日曜美術館「村上華岳」特集アート日記

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先週の日曜美術館は、大正から昭和にかけて独自の仏画を追い求めた

村上華岳の特集でした。

彼は京都で青年時代を過ごしましたが、八坂神社に向かう四条通に彼の

作品のコレクションを誇る何必館・京都現代美術館があります。ここで

今彼の企画展が開催されています。こちらからの放送でした。

"文殊"は昭和11年48歳の頃の作品です。知恵の仏と呼ばれる文殊

菩薩を描いています。何故か右手を上げて二の腕はあらわになり艶めか

しい雰囲気です。経典を持つはずの左手には小さな花が一輪。情緒あふ

れる趣です。同じ年に描いた"十一面観音"はほおがうっすら赤くなって

います。また頭上の小さな観音様はどれもまどろむような表情です。

さらに首から下はもやに包まれたように空白になっています。見る人が

想いを馳せるためにあえて描かなかったとも言われています。

彼が絵を描いているのは芸術ということではなく、世界の本体を掴み

宇宙の真諦に達するための修業だと考えていたそうです。深い考え方

ですね。本当に関心します。

明治21年に彼は大阪で生まれました。貧しい家庭に生まれ育ったそう

です。7歳で神戸に移り住みました。貧しい親の下では学校にも行けない

と叔母の家に預けられたのでした。港に近い花隅町で神戸随一の花街だ

ったそうです。叔母の家はこの地域一帯の地主だったそうで貧しさとは

無縁の生活を送るようになったのでした。しかし実の父が亡くなり、母

も他の家に嫁いだのでした。両親の愛情に触れられない寂しさをずっと

胸に秘めていたそうです。15歳で画家になるのが夢だった彼は京都の

美術学校で学び始めました。卒業間もない25歳の時の作品が"夜桜之図"

です。京都平野神社の桜の宴を描いています。この中に出てくる女性は皆

無表情で描かれています。彼は女性への崇拝者とも呼ばれているそうで

やはり母親と7歳で別れて以降会えなかったことが影響しているのでしょ

うか。母親を求める少年の想いがやがて神戸の花街のおしろいの匂いのする

女性へのあこがれに変わったのかも知れませんね。

大正7年30歳で彼は後に京都画壇を担う画家達と新しい日本画の創造を

目指す国画創作協会を設立し切磋琢磨する日々が始まりました。そして生ま

れたのが大きな転機となった"裸婦図"を発表しました。薄布から透けて見

えるつややかで豊満な肉体。あふれんばかりの官能性をたたえながらどこか

仏のような清らかさも同居しています。目に観音や菩薩の聖性さを表すと

ともに乳房にもそれを表したかったのだそうです。そしてこの絵をきっかけ

に生身の女性を描くことを止めたそうです。

国画創作協会で新しい日本画を探究していた彼は仏画を描く一方で西洋画の

技法にも精力的に取り組んだそうです。"鱸"はとても写実的に描かれていま

す。鍛練を重ね高い技術を身に着けていたことがわかります。

大正10年に国画創作協会のメンバーは最先端の西洋画を学ぶためにヨーロッ

パに向かいました。しかし彼はたびたび喘息の発作に襲われたため渡航する

ことが出来ませんでした。そして彼は静養のために神戸に戻りました。六甲山

を眺めながらいつかはこの山に住みたいと考えていたそうです。自己を捨てて

再び世間に帰らなくても良いという決心をしたのだそうです。

そして山を描き始めました。"梅柳の山"は薄墨で描いていますがただ静か

に心に写った風景と向き合って描いています。"武庫山春雲"は自然の息遣

いに身を任せて描いています。病を抱えながらも吸い寄せられるように山に

向かったそうです。彼の描く山はどんどんその形が崩れ妖気を漂わせるように

なっていきました。

"太子樹下禅那"は彼の最晩年の作品で木の下で座禅を組む釈迦を描いています。

晩年のアトリエの写真が紹介されましたが多くの絵が飾られていて納得がいか

ないと加筆していたそうです。一方で喘息は悪化していったそうです。死と

隣り合わせの日々。そんな中で描いたのが"不動尊"です。左手には悪を締め

る縄、右手には剣が描かれています。死の恐怖に打ち勝とうとしたのでしょうか。

その一方で牡丹を描くようになりました。若い頃から仏画や山水画と同じように

興味があるテーマでした。"牡丹遊蝶図"は30代の頃に描いたもので艶やかに

描かれています。"墨牡丹之図"は晩年の牡丹ですが墨一色で忍び寄る死を予感

しているような印象を受けます。

そしてある夜激しい発作で苦しさのあまり雨戸を開けた彼はそれまで経験した

ことのない感覚に打たれました。その時の光景を描いたのが"崔嵬繊月"です。

苦しい中で美しい月を見た時に精神的に澄んだ世界を見たのだそうです。精神の

救済のようなものだそうです。そして苦行の果てに生まれたのが"太子樹下禅

那"です。絵を通じて修業をした彼の到達点がこの作品だそうです。

その後深夜喘息の発作で51歳で亡くなったそうです。色々と人生について学ぶ

存在ですね。

アート日記

更新日:2012年05月19日
投稿者:Artistyle

美の巨人たち「ポール・セザンヌ」特集アート日記

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先週の美の巨人たちは、先日の日曜美術館と同様ポール・セザンヌ

の特集でした。そして今日の作品は"サント・ヴィクトワール山"

です。この作品は、米国ワシントンD.C.のフィリップス・コレ

クションにあります。山の稜線に沿って松の木の枝が描かれていま

す。水平のアーチ橋が画面を横切り、斜めに伸びた道が視線を山

に導きます。そして何より2本の松の木は画面に安定感を持たせ

ています。色彩は抑え気味で松の木のリアリティに比べ風景はどこ

か抽象的に描かれています。

彼は後期印象派の巨匠です。故郷エクス=アン=プロヴァンスで法律

を学んでいましたが絵を志し20代でパリに出てドラクロワ、クール

ベ、マネの影響を受けました。彼は30歳を過ぎた頃ピサロと出会い

師と仰ぐようになり、1874年に第一回印象派展に参加しましたが

酷評され絵は全くと言って良いほど売れませんでした。そんな中画家

になることを反対していた彼の父親が亡くなったそうです。彼は莫大

な遺産を受け継ぎ地元に戻ったのでした。

そして取りつかれたように描いたのがサント・ヴィクトワール山です。

彼は印象派以降山に興味を持った唯一の画家でした。山を描くことは

大との対話の繰り返しだったのだそうです。

彼の通ったブルボン中学では1年下に小説家になったエミール・ゾラ

がいました。パリから転向してきたばかりで慣れずいじめにあっていた

ゾラを彼は身体をはって助けたそうです。助けてもらったお礼にゾラ

からりんごをもらい、それ以来彼にとってりんごは重要なモチーフだ

ったそうです。そしてゾラとは良く一緒に登ったサント・ヴィクトワ

ール山も良き想い出として残っていたのでした。一度はゾラに誘われて

パリに行き印象派にも参加しましたがそのうち移ろいゆく瞬間にこだ

わり続ける印象派の技法に疑問を持つようになったのでした。そして

47歳の時に父親が亡くなり莫大な遺産を手にするとこれまでの貧困

の生活から解き放たれ地元で自然に囲まれてひたすら絵に没頭したの

でした。その最初の挑戦がサント・ヴィクトワール山だったのです。

彼はこの絵で絵画の常識を打ち破ろうとしていました。ルネサンス以降

18世紀中頃までの絵画は古典にのっとった写実的な描き方が主流でし

た。絵具はパレットで混ぜて作りました。18世紀後半に生まれた印象

派ではそれを変えてキャンバスに直接原色をのせていき見る人の眼の中

で色を混ぜようとしたのでした。彼はそこに疑問を持ち新しい方法を

模索したのでした。彼は地面を緑と茶で区分けし、山も青い面の重なり

で表現しています。それはキュビズムのような表現です。構図も山は

正面から、麓は上空からと異なる視点を組み合わせて描いています。

彼は20世紀絵画の先駆けとなったのでした。彼はみたままを描くのでは

なく見たものから感じたものを描いたのでした。自然は平面よりも深さ

において存在する、そのために赤と黄で示される光の振動の中に空気を

感じさせる青系統を入れる必要があると語っています。この絵を機に

取りつかれたように山を描き続けたのでした。山の姿は次第に変容し、

風景は分解された色の中に溶け込んでいきました。そして季節や時間

など問題じゃなくなっていきます。サント・ヴィクトワール山の存在

のみが表現されるのでした。

サント・ヴィクトワール山を好きになったのは中学の時で親友のゾラと

毎日登っていたからでした。ゾラとの友情そのものだったそうです。

しかしゾラが書いた小説「制作」が彼を激怒させたのでした。主人公は

理想の絵をひたすら追求するが行き詰まり自殺するという内容でした。

そのモデルが自分だと確信した彼は裏切られた気持ちになったのでした。

この絵には2本の松が描かれていてその枝はサント・ヴィクトワール山

をなでるように表現されています。実はこの松は彼とゾラを表現したか

ったのではないかと考えられています。良い話ですね。

アート日記

更新日:2012年05月19日
投稿者:Artistyle

(まもなく開催)川越市立美術館展覧会「タッチアート! 2 美術に触れるはじめの一歩」展アート日記

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子どもから大人まで誰でも楽しめるアートを集めた展覧会。いしばしめぐみ(1976‐)、

瀬畑亮(1974‐)、西尾路子(1951‐)の3人のアーティストによる作品はどれも印象的で、

一度見たら忘れられません。樹脂でできたカラフルな立体作品、セロテープアート、平面

にも立体にもなる作品と様々です。気軽に素朴に、一部は作品に触れてお楽しみ下さい。

特別展 開館10周年・市制施行90周年記念特別展 2
タッチアート! 2 美術に触れるはじめの一歩
期間 2012年8月11日~9月30日 月曜日休館日
時間 9:00〜17:00(16:30)
料金 一般200円、大高100円
川越市立美術館 WEBサイト URL http://www.city.kawagoe.saitama.jp/www/genre/0000000000000/1331704202466/index.html

更新日:2012年05月19日
投稿者:Artistyle

(まもなく開催)国立新美術館展覧会「「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡」展アート日記

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具体美術協会(「具体」)は、1954年、関西の抽象美術の先駆者・吉原治良をリーダーに、

阪神地域在住の若い美術家たちで結成された前衛美術グループです(1972年解散)。

グループ名は、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」という思い

をあらわしています。

「具体」は、「これまでになかったものを作れ」という吉原の厳しい指示と、公園や舞台、

空中を使う展覧会など吉原が繰り出す企画に刺激され、奇想天外な発想でユニークな

作品を次々と生み出しました。それらは当時、国内ではほとんど注目されませんでしたが、

海外で高い評価を受け、"GUTAI"の名は1950年代後半から欧米の美術界で広く知られる

ようになりました。

解散後も、ヨーロッパの美術館では「具体」の回顧展が何度も企画されています。しかし、

日本では、1980年代になって再評価が進み、関西を中心に回顧展が開かれてきたものの、

残念ながら東京ではこれまで、その18年間の活動の全容を振り返る場は一度もありま

せんでした。本展は、その初めての機会となります。

「具体」が駆け抜けた1950―60年代は、日本が敗戦から立ち直り、右肩上がりの経済成長

により奇跡的な復興を遂げた時代でもありました。本展では、そんな時代を象徴するかの

ようなチャレンジ精神、創造的なエネルギーあふれる作品、約150点(予定)を一堂にご

紹介します。

国立新美術館開館5周年
「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡
期間 2012年7月4日~9月10日 火曜日休館日
時間 10:00~18:00(17:30) 金曜日は~20:00(19:30)
料金 一般1000円、大500円
国立新美術館WEBサイト URL http://www.nact.jp/

更新日:2012年05月19日
投稿者:Artistyle

森山大道 「カラー」

poster for 森山大道 「カラー」
森山大道 「カラー」
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて
メディア 写真 ・ パーティー
(2012年05月11日 〜 2012年06月09日)

2008年から2012年にかけて東京の街をデジタルカメラでおよそ30,000枚撮影した森山は、そのうち厳選された作品191点をまとめた写真集『カラー』を4月下旬に刊行します。 この写真集刊行を記念して開催される本展では、印刷原稿プリントによるインスタレーションと、大引き伸ばしプリント数点を展示予定です。

更新日:2012年05月14日
投稿者:Artistyle

川内倫子「照度 あめつち 影を見る」

poster for 川内倫子「照度 あめつち 影を見る」
川内倫子「照度 あめつち 影を見る」
東京都写真美術館にて
メディア 写真
(2012年05月12日 〜 2012年07月16日)

川内倫子は、私的な日常光景を切り取り、つなぎあわせ、普遍的な生命の輝きへと昇華させる写真表現によって同時代の高い評価を獲得してきました。特定の時間や場所を記録する写真の束縛から解き放たれた瞬間瞬間の光景には、光と闇、生と死、過去と現在が交錯し、容易に言葉に置き換えることのできないイメージの純粋さは、見る者のさまざまな記憶や感情を呼び覚まします。 初公開となる新作シリーズでは、早春の阿蘇山の野焼きのイメージを中心に地球上の数々の事象をとおして、作家の感覚と直観がより大きな世界へと向けて開かれてゆきます。新たなアプローチによる映像作品の出品も今回の大きな見所のひとつです。本展は、2011年発表のシリーズ《Illuminance》(イルミナンス)と最新作《あめつち》《影を見る》からなる展示構成によって、川内倫子の作品世界の魅力と本質、そして新たな展開にせまります。 [画像: 川内倫子「無題 シリーズ《あめつち》より」(2012)] [関連イベント] ■対談「内藤礼(現代美術作家)×川内倫子」 2012年5月25日(金) 18:30~20:00 会場: 1階ホール(定員190名) 対象: 本展覧会の半券をお持ちの方。 受付: 先着順/当日午前10時より1階受付にて入場整理券を配布します。 ■対談「原田郁子(音楽家)×川内倫子」 2012年6月22日(金) 18:30~20:00 会場: 1階ホール(定員190名) 対象: 本展覧会の半券をお持ちの方。 受付: 先着順/当日午前10時より1階受付にて入場整理券を配布します。

更新日:2012年05月13日
投稿者:Artistyle

「シャルロット・ペリアンと日本」展

poster for 「シャルロット・ペリアンと日本」展
「シャルロット・ペリアンと日本」展
目黒区美術館にて
メディア 家具
(2012年04月14日 〜 2012年06月10日)

20世紀の建築とデザインに画期的な刺激をもたらしたシャルロット・ペリアン(1903-1999)は、巨匠ル・コルビュジエとその従弟ピエール・ジャンヌレとの共同作業を経て、建築とインテリアに数々の優れた家具を残したフランスの女性デザイナーです。1940年の初来日以降、たびたび日本を訪れたペリアンは、日本を愛し、また多くの日本人に愛されてきました。本展では、戦前戦後を通じて日本のデザイン界に多大な影響を与えたシャルロット・ペリアンと日本の関係に注目し、彼女の功績を振り返ります。20世紀の建築とデザインに画期的な刺激をもたらしたシャルロット・ペリアン(1903-1999)は、巨匠ル・コルビュジエとその従弟ピエール・ジャンヌレとの共同作業を経て、建築とインテリアに数々の優れた家具を残したフランスの女性デザイナーです。1940年の初来日以降、たびたび日本を訪れたペリアンは、日本を愛し、また多くの日本人に愛されてきました。本展では、戦前戦後を通じて日本のデザイン界に多大な影響を与えたシャルロット・ペリアンと日本の関係に注目し、彼女の功績を振り返ります。

更新日:2012年05月12日
投稿者:Artistyle

(まもなく開催)東京藝術大学大学院美術館展覧会「東京藝術大学助手有志」展アート日記

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東京藝術大学は教育機関でありながらも、教員・学生共に自ら制作を行い、様々な成果

を世に生み出しています。

この度、東京・上野キャンパス内の美術館陳列館にて、助教、教育研究助手、非常勤講師

ら有志による各専攻やジャンルを横断した展覧会を開催いたします。主に30代の若きアー

ティストである彼・彼女らの作品を学外へ発表する貴重な場となります。

油画、版画、壁画、油画技法・材料、日本画、彫刻、鍛金、工芸基礎、染織、木工芸、

ガラス造形、美術教育、木材造形工房、デザイン、建築、先端芸術表現、写真センター、

音楽環境創造、映画、アニメーションという多彩な所属から計40名が出品し、未発表作品

を展示いたします。

出品作家(40名)
池田 嘉人、磯﨑 えり奈、榎本 夏帆、正親 里紗、大竹 寛子、面高 さやか、海藤 博、貝山
伊文紀、上條 慎太郎、衣笠 木乃美、木下 拓也、木下 哲人、黒澤 潔、小牟田 悠介、柴田
悠基、下村 千成、白木 麻子、鈴村 敦夫、永井 文仁、中内 安紀徳、西尾 千尋、西原 尚、
西村 雄輔、野口 一將、橋本 圭央、羽藤 広輔、坂東 幸輔、福井 裕司、藤原 洋人、正木
浩司、増井 岳人、松下 徹、松田 健嗣、宮寺 雷太、村上 友重、本瀬 あゆみ、守屋 康平、
安田 暁、山田 菜々子、柚木 恵介
広報デザイン:庄司 さやか
会場構成:森 純平

東京藝術大学助手有志展
期間 2012年6月8日~6月17日 月曜日休館日
時間 10:00~18:00(17:30)
料金 無料
東京藝術大学大学美術館WEBサイト URL http://www.geidai.ac.jp/museum/news/news_ja.htm

更新日:2012年05月12日
投稿者:Artistyle

(まもなく開催)国立近代美術館展覧会「所蔵作品展 こども工芸館/おとな工芸館 植物図鑑」展アート日記

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植物は私たちの生活と深い関わりをもっています。はるか昔から多種多様な植物が採取

・栽培され、食料や燃料、原材料として使用されてきました。それだけでなく、植物の色

かたちや芳香は人を強く魅了し、喜びや期待を膨らませるものでもあります。

そうした人と植物との関係が、工芸にはギュッと凝縮されています。たとえば模様。あら

ゆる花や実、葉や枝も模様になってきましたが、言ってみれば、それらは作者が紹介する

その植物のベストショット。細かい描写や生えている状況の説明は求めず、むしろ必要な

要素のみを切り抜いた結果が模様を生み出すのです。そのせいでしょうか、ほとんどが

簡略される傾向にありながら、かえって種固有のあり方を覗きみるような印象をもたらし

ます。

そして工芸制作の現場では、実に多くの植物が素材として選ばれています。糸や布を染

めるために花や葉のほか樹皮や根っこまでが試され、手に取るとしっとりとなじむ漆の器

は、日本では早くも縄文時代には使われていたと言われます。すべてはより善く、美しくと

いう願いから。利用法を最初にひらめいた人の観察力と探究心が、今なお私たちの暮ら

しを豊かにしていると考えると何だかわくわくしてきます。

会場は「芽生え・葉・草」「木・森・山」「花の模様」「花のかたち」「松竹梅」「収穫(農業&

工芸)」の6つのテーマで構成しました。植物のとっておきの姿を堪能し、思いがけない性質

に驚きましょう。セルフガイドやさまざまなプログラムが、皆さんの自由研究をお手伝いし

ます。

所蔵作品展 こども工芸館/おとな工芸館 植物図鑑
期間 2012年7月22日~9月2日 月曜日休館日
時間 10:00~17:00(16:30) 金曜日は~20:00(19:30)
料金 一般200円、大70円
国立近代美術館WEBサイト URL http://www.momat.go.jp/Honkan/honkan.html

更新日:2012年05月12日
投稿者:Artistyle

(まもなく開催)国立近代美術館展覧会「写真の現在4 そのときの光、そのさきの風」展アート日記

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1970 年代以来、日本の写真界においては、写真家たち自身が運営するギャラリーが

さまざまに個性的な活動を展開してきました。近年、そうした動きは再び活発になり注目

も高まっています。また写真集や、ZINE とよばれるより簡便な冊子形式の出版物からも、

注目すべき仕事が次々に登場していますが、それらの多くも自主制作です。今回の

展覧会では、こうした発表の手段や場も自分たちの手でつくる写真家たちの活動に注目

します。

写真の現在4 そのときの光、そのさきの風
期間 2012年6月1日~7月29日 月曜日休館日
時間 10:00~17:00(16:30) 金曜日は~20:00(19:30)
料金 一般420円、大1300円
国立近代美術館WEBサイト URL http://www.momat.go.jp/Honkan/honkan.html

  
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